こんにちは。
みなさんは、ポーカーをプレーしていてチェックレイズをしていますでしょうか?
チェックレイズしなくてはならないのは分かるけど、いまいちチェックレイズのシチュエーションがわからないという方もいるかもしれません。
そこで、今回は、チェックレイズを検討できるシチュエーションをいくつか紹介したいと思います。
それではいきましょう。
※なお、ポーカーは正解の判断が難しいゲームです。あくまでも参考程度にご覧いただくようお願いいたします。
チェックレイズが必要な理由
ポーカーはポジションが重要なゲームです。
一番有利なポジションはBTN(ボタン)ですが、これは、ポストフロップ以降必ず最後にアクションをすることができるからです。
後にアクションをするとはポーカーにおいてはとても重要になってきます。
そこで、相手より先にアクションをしなければならないアウトオブポジションが、使える技がチェックレイズです。
つまり、チェックレイズとは、アウトオブポジションというデメリットを最小限にするための、インポジションへの対抗策と言えます。
チェックレイズを使用しないと、基本的にインポジションに優位性を維持されてしまうということです。
チェックレイズの考え方
チェックレイズを行う時に必要な考え方は以下のとおりです。
①相手から最大限のバリューを取りたい時
これは一番簡単なチェックレイズです。
フロップ以降で、自分がOOPの時に、セットや2ペアなどになった時、相手のTOPヒットや、ドローなどに向けバリューをとるために、チェックレイズをしていくことです。
これは、恐らく誰でも分かる内容かと思いますが、ここではもう少し発展した内容を記載したいと思います。
それは、セットや2ペアになったからと言って、全部が全部チェックレイズに適しているとは言えないということです。
なぜなら、セットだから、チェックレイズとしてしまうと、怪しく思われる状況があるからです。
例えば、BTNのオープンに対して、BBがcallして、フロップが、AK5rのボードだとします。
ここで、BBがチェックして、BTNのCB(75%)に対して、BBがチェックレイズをした場合、BTN側のボードにも関わらず、チェックレイズができるハンドということで、かなりバリューに偏ったアクションになってしまいます。
そうなると、相手はオーバーフォールドしてしまうことから、ここでのチェックレイズは妥当性にかける恐れがあるということです。
②相手をブラフで降ろしたい時
これは、①とは反対になりますが、基本的にチェックレイズというアクションは、激しいアクションであり、バリュー過多になります。
そこで、適正な頻度でブラフも混ぜていかなければなりません。
ブラフに適しているハンドは、ストレートドローや、フラッシュドローなどセミブラフなどが適しています。
なお、これも全部が全部チェックレイズをしていいわけではなく、①と同じように、BB側にバリューがあることが前提になります。
③マージナルなハンドで相手のエクイティを奪う(もしくは降ろす)
これは、①と②の理論をぶち壊す考え方になります。
ポーカーは基本的には、まずはバリューとブラフの考え方が重要です。
しかし、これらだけでは、解決しない場合があります。
そういった時に意識するのが、マージナルなハンドでの戦い方です。
基本的にマージナルなハンドは、callまたは、チェックになりますが、マージナルだからといって全て、callまたはチェックをしてしまうと搾取されてしまいます。
そこで、マージナルなハンドでも時にアグレッシブなアクションを取ることで、長期的に利益の拡大を実現していくという考え方が重要になります。
例えば、先ほど同様に、BTNのオープンに対して、BBがcallして、フロップが、K76rだとします。
BBが、ここで、6をヒットしていた場合、BTNのCBに対して、チェックレイズを検討するというころです。
ここでのデメリットは、負けているハンドにはコールをされて、勝っているハンドには、降りられてしまうという点があげられます。
しかし、ここで考えてほしいのが、6ヒットは、現状Aハイなどには勝っていますが、ターン以降で、JやQなどが落ちた場合、BTN側が引き続きブラフがしやすくなり、勝っていてもcallが難しくなります。
であれば、フロップで、相手を降ろすことが利益の最大化になるということもあり得うるのです。
つまり、メリットとしは、ボトムペアという限りなく弱い役であり、かつポジションが不利なた、フロップでチップを獲得し、難しいシチュエーションを少なくするということがあるということです。
チェックレイズの具体的なシチュエーション
①相手から最大限のバリューを取りたい時の例
BTN:2.5BBオープン
BB:call(55)
フロップ:7h5dJd
BB:チェック
BTN:CB(30%)
BB:チェックレイズ
こちらの例は、BBがフロップでセットを完成させた時のものになりますが、このような時は、チェックレイズが有効になります。
理由としては、BB側のボードかつ、ウエットであることから、BBのチェックレイズがブラフの場合も含まれているからです。例えば、89sや、T9sなどのストレートドローかつフラッシュドローなどになります。こういった時のBTNに対してのバリューターゲットは、Jxやオーバーペアになります。
②相手をブラフで降ろしたい時の例
こちらは、①と反対となります。
そのため、状況は同じ例にしますが、今回BB側のハンドは、Td9sとします。
BTN:2.5BBオープン
BB:call(Td9s)
フロップ:7h5dJd
BB:チェック
BTN:CB(30%)
BB:チェックレイズ
①と反対のものになるため、ここでチェックレイズする場合には、バリューなら何でできるかを検討しなければなりません。
例えば、55や77などのセット、あるいは、57s、J7sなどの2ペアなどがあげられます。
また、ブラフなのであればどこを降ろすことができて、どのようなハンドにコールされてしまうかも検討しなければなりません。
例えば、AハイやKハイ、弱いポケットあたりなら降ろすことができそうですが、Jやオーバーペア、相手もドローだった場合は、降ろすことは難しいそうですよね。
③マージナルなハンドで相手のエクイティを奪う(もしくは降ろす)の例
最後ですが、実はこれが一番難しいです。
BTN:2.5BBオープン
BB:call(5d4d)
フロップ:Qd8h4s
BB:チェック
BTN:CB(30%)
BB:チェックレイズ
このBBのチェックレイズは、ポーカーの基礎である、バリューとブラフの概要から外れていますよね。
なぜなら、ボトムペアである4ヒットは、BTN側のエアーには勝っているので、チェックレイズをした場合、勝っているハンドには降りられて、負けているハンドにはコールされるからです。
ところが、GTO+でも54sは頻度でチェックレイズとなっています。
先ほど、チェックレイズをした場合、勝っているハンドには降りられて、負けているハンドにはコールされてしまうと言いましたが、実はこれでいいのです。
実際、あなたが、4をヒットして、チェックレイズをして相手が、33ポケや、Aハイを降りたとしたらどうでしょうか?バリューを取り損ねたと思いますか?
多くの人が、嬉しいと感じるかと思います。
フロップでのボトムペアはターン以降さらに弱くなり、仮にリバーまで開いて勝っていたとしても、高頻度で降ろされてしまいます。
それであれば、フロップでポットを獲得することもひとつの戦略と言えるでしょう。
しかし、ここで疑問になるのが、じゃあコールされたらどうすればいいの?という疑問ですが、
その回答としては、「コールされたら考える」です。
ターン以降、諦めるのもいいと思いますし、状況を見てブラフに変えることもありでしょう。
しかし、ほとんどの場合、今回のシチュエーションでいうとブラフに変えることが適しています。
理由は、①ボードがドライであることから、チェックレイズがバリューによっている②実際に4を持っていることで、4のセットを装うことができる③リバーでナッツ級になる場合がある。
以下は、フロップでチェックレイズをした後、ターンでオリジナルに有利なKdが出た時のBBのアクションです。
5d4dは完全に気合いを入れてますね(笑)
これはまさに上述の①~③が当てはまるものになります。
つまり、フロップまではマージナルでしたが、フロップをコールされたことにより、マージナルから、完全に負けていることが分かったため、ターン以降状況を見て、ブラフに変化させているということになります。
非常に高度で難しいアクションになるかと思いますが、とても理にかなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はシチュエーションをもとにチェックレイズの例を書いてみましたが、正直
①相手から最大限のバリューを取りたい時
②相手をブラフで降ろしたい時
の二つについては、分かってい方も多いかと思います。
しかし、更なるレベルアップには、③のような考え方も重要になるため、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!
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