ポーカーを学んでいくうちに、ハンドレンジというものを耳にすると思います。
また、人からポーカーを教わる時、相手のハンドを考えろと言われたことはないでしょうか?
実はこれは正確には、ポーカーをする際は、相手のハンドを考えるのではなく、相手ハンドレンジを考えるべきというのが正になります。
この記事では「ハンド」と「ハンドレンジ」 の違いと、相手のハンドを予測する際に、なぜハンドレンジで考える必要があるかについて解説します。ポーカー始めたばかりの初心者や中級者の方に、参考になれば幸いです。
「ハンド」と「ハンドレンジ」の違い
初めに結論になりますが、 「ハンド」と「ハンドレンジ」の違いは以下となります。
「ハンド」
→プレイヤーが実際に持っている2枚のトランプの組み合わせ
「ハンドレンジ」
→プレイヤーが実際に持っている可能性がある、2枚のトランプの組み合わせの範囲
これだけでは、少し理解しずらいと思うので、例を用いて説明します。
★ハンド予測の例
自分zがBTNで、2.5BBにオープンレイズしました。
そしたら、タイトなプレイヤーが、BBから、3betしてきたとします。
BBのハンドは「A♠A♦」だ!!
★ハンドレンジ予測の例
自分がBTNで、2.5BBにオープンレイズしました。
そしたら、タイトなプレイヤーが、BBから、3betしてきたとします。
BBのハンドは「TT~AA」のどれかだ!
つまり、ハンドとは2枚のトランプの組み合わせのただ一つの組み合わせであり、ハンドレンジとは、トランプの組み合わせの範囲ということです。
相手のハンドはレンジで考えよう
前述では、ハンドとハンドレンジの違いについて、解説しました。
ここでは、相手のハンドをレンジで考えるべきであることについて解説します。
理由は3つです。
ポーカーのハンドは多くの組み合わせがある
ご存知のとおり、ポーカーのハンドは多くの組み合わせがあります。それを証明できるは実際に皆さんが感じているからです。
AAを待っても待っても、全然きませんよね。AAがくるのは、200~300回に一回と言われています。
これほど、組み合わせがあるハンドを予測することなどほぼ不可能です。
相手のハンドが当たる確率が増える
少し話が矛盾していますが、前項では、ハンドを当てることは不可能と記載しましたが、これは少し極端な話です。そもそも、ハンドを予測出来なかったら、ポーカーなんて楽しくないですよね。
何通りもある、ハンドの組み合わせを、絞って行くのがハンドレンジを考えるということです。
つまり、ハンドレンジで考えれば、ハンドが予測しやすくなります。
負けても割り切れる
例えば、相手のハンドが、A9~AQの間であると予想しましょう。相手がA9なら相手に勝っていますが、AJ,AQならば相手に負けていると分かっていた場合、3回に一回勝てばいいということになります。
例題
実際にハンドレンジを使って考えてみましょう
BTNから、自分はKQoでオープンしたら、BBから、3betされて自分はコールしたと仮定します。
■フロップ:Q♦4♠A♡
■BBがCB1/3
①この時のBBのレンジを考えます。今回は、プリフロップアドバイザーを使います。
(プリフロップの覚え方は以下の記事を参考にしてみてください。)
赤枠が今回のBBのレンジです。(黄色の中に数字があるところも3betレンジですが、今回は、分かりやすくするために省きます)
②今回は、BBが、ポットの1/3のサイズでベットしてきました。
③この時、BBの3ベットレンジから、KQoでBBに勝っているハンドと負けているハンドに分けていきます。
負けているハンド:QQ~AA,A2~AK
勝っているハンド:上記以外(Kj,QJ,QT,JJ,JT,TT,77,66,55)
どうでしょうか、 ハンドレンジからそれぞれのハンドに分けると自分の現在のハンドの強さが客観的に見えてきたと思います。
このようにハンドレンジで考えることによって、客観的に自分の強さを認識することができ、判断ミスを少なくできます。
まとめ
今回は、ハンドとハンドレンジの違いについて、まとめてみました。
ほかの記事でもポーカーのハンド分析や、上達方法についてまとめていますので、良かったら参考にしてみてください!
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