今回は、ブロックベットについて解説していきます。
ブロックベットは少し難しいアクションで、正しくプレーするにはある程度勉強が必要です。
しかし、上手に使えるとさらに強いプレイヤーへと成長できると思いますので、まずはブロックベットとはなんなのか、また、使えるシチュエーションについて学んでいきましょう。
ブロックベットとは
ブロックベットとは、主にアウトポジション(ポジションがないプレイヤー)が行うアクションになります。
使い道としてあげられるのは、セミブラフ、ブラフ、バリューのすべてです。
つまり、どの状態でも有効なベットであり、その分使い方が難しいです。
そのため、それぞれの使い方を実際に例を用いて説明していきます。
ブロックベットによるセミブラフ
あなたは、AdThで、BTNからのオープンにCall
フロップは、KcJd3dで、BTNがチェック
ターンに7dが出て、あなたはフラッシュドローガッドショットで2BBのブロックベット
さて、このブロックベットの利点は大きく2つです。
一つは、POTをコントロールできること。
あなたのリバーで、♦または、Qでナッツが作れます。また一部ですが、Aでも勝てるかもしれません。
そのため、自ら安いベット(ブロックベット)を打つことで、オッズのいい状態でリバーを見ることができます。
仮にターンをチェックして、BTNからのPOTオーバーのベットをされた場合、難しい状況となり、降りる選択肢が増えることになるでしょう。
二つ目は、ブラフで降ろせるかもしれないということ。
あなたは現状Aハイです。Aハイならショーダウンバリューがあるように思えますが、KJ3とオリジナルレイザー側に有利なボードで、BTNがCBを打たないということは、Aハイよりも強い、ショーダウンバリューがあるハンドをBTNが持っていることが多いです。
そのため、ターンのブロックベットで、その辺りを降ろせる可能性があるということです。
ここで、想定できるBTNのハンドとして、77以下のポケットなどが考えられます。
ブロックベットによるブラフ
あなたは、6d5hで、BTNからのオープンにCall
フロップは、Kc8d7dで、BTNのCBに対してCall
ターンにTdが出て、BTNがチェックを選択
リバーは2cのラグが落ちて、あなたはPOTの3/4のベット
このベットの利点は単純に相手を降ろせるところです。
相手の弱いヒットや、Aハイを降ろすことができるかもしれません。
もちろんCallされることもありますが、それはそれです。
しっかりブラフしていきまうしょう。
バリューベットによるブロックベット
あなたは、6dQdで、BTNからのオープンにCall
フロップは、Kc8d7dで、BTNのCBに対してCall
ターンに2cが出て、BTNがダブルバレル(2連続のベット)
リバーはTdが落ちて、あなたはPOTの1/2のベット
このブロックベットの利点はバリューを取りきるです。
言い換えるとチェックバックさせないです。
今回のシチュエーションは、フロップ、ターンとオリジナルレイザーがダブルバレルを打っているので、Kの主張があります。
反対にあなたは、フロップ、ターンとオリジナルレイザーのダブルバレルにコールしています。
ここで、コールできるのは、2P以上やフラッシュドローなどBB側(あなた)のハンドが透けて見えているといっても過言ではないでしょう。
その中で、リバーで♦が出てしまった場合、BTN側は、Kをもっていたとしてもフラッシュドローを警戒して、チェックバックをしてしまい、MAXバリューが取れなくなります。
そのため、リバーでブロックベットでバリューを取るという選択も一つの戦略となります。
一方で、これはバランスの問題になります。
毎回フラッシュが完成した時のみブロックベットをしていてた、相手にエクスプロイトされてしまいます。
頻度でチェックをしたり、時には、ブロックベットをするのも必要になってきます。
番外編 POTコントロールによるブロックベット
最後に番外編として、POTコントロールによるブロックベットを解説します。
番外編と言っていますが、実際にブロックベットとは主に今回のようなものをブロックベットとして使用することが多いです。
あなたは、QdQhで、BTNからのオープンに対して3bet
フロップは、Kc8d7dで、CBを打ったところ、BTNがCall
ターンに2cが出て、あなた、BTN共にチェック
リバーは3hが落ちて、あなたはPOTの1/3のベット
これもよくあるシチュエーションです。
このブロックベットの利点は、バリューベットかつ、相手のベットを守っているとこです。
フロップのあなたのCBに対して、BTN側に負けているのは、Kヒットや、77,88などがあります。
一方で、JJ,TT,フラッシュドローなどには勝っています。
ターンはお互いチェックで回ったため、相手のセットは少なそうですが、Kヒットはまだ残っています。
そこで難しくなるのがリバーです。
Kヒットには負けていますが、それ以外には勝っています。チェックをした場合、Kヒットには打たれてしまいますが、TTなどにはチェックされて、バリューをとりこぼしてしまいます。
また、ミスしたフラッシュドローなどに大きなブラフベットをされたらQQはさらに厳しくなります。
つまり、とてもマージナルなのです。
そういった時に、安くブロックベットを打つことより、TTなどからもMAXバリューを取ることができ、Kヒットなどから、安く負けることができます。
このようなシチュエーションはブロックベットがとても適していると言えます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は4つ例を紹介してみました。
ブロックベットはとても難しいベットですので、これから一緒に学んでいきましょう。
それでは
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