こんにちは、最近私がよく初心者から聞かれることがあります。
それは、ブラフベットするときってどんな時ですか?という質問です。
これは具体的に回答するのは難しく、時と場合によるというのが正確な回答なのですが、
そう答えると、それはわかるけど、実際にプレーしていると、ブラフするタイミングがわからないと言われます。
ということで、今回はブラフするときの条件を定義したうえで、実際に例題を用いてブラフに適するシチュエーションとブラフに適さないシチュエーションについて解説していきたいと思います。
ブラフする意義
そもそもなぜ、ブラフが必要なのでしょうか。
もしかしたら、ブラフなんてしなくて、強い役が作られるまで待てばよくね?って思う方もいるかもしれません。
ポーカーでは、チップを獲得する方法が二つあります。
一つは、相手よりも強いハンドをショーダウンして勝つ。
二つ目は、相手より弱いハンドで、相手を降ろして勝つです。
一つ目の相手より強いハンドでショーダウンして勝つというのは、平均するとすべてのプレイヤーが等しくあります。
→AさんもBさんも等しくAAが配られるということです。
しかし、二つ目の相手より弱いハンドで相手を降ろして勝つというのは、みんなが平等ではありません。
そのため、ポーカーで勝つためにはブラフは必須になるということです。
ブラフできる条件
ブラフするタイミングが、ある一定の条件が満たされた時に、ブラフすることが可能です。
逆に言えば、以下の条件が当てはまらない時にはブラフしない方が得策であると考えます。
よく言われるブラフできる条件
基本的に上手なプレイヤーがブラフする時に考えている条件は、以下の通りと言われます。
1.自分のハンドが相手に確実に負けていると分かった時
2.ブラフして相手が降りてくれそうな時
基本的にこの二つが両方とも満たされればブラフする価値があります。
しかし、正直なところこの説明だけでは「はっ?」って感じだと思います。
おそらく、1. 自分のハンドが相手に確実に負けていると分かった時に関してはある程度腹落ちすると思います。
問題は2. ブラフして相手が降りてくれそうな時です。
これがかなりアバウトなので、今回はこちらを紐解いていきたいと思います。
ブラフして相手が降りてくれそうな時とは
ブラフして相手が降りてくれそうな時は、大きく二つ考える必要があります。
1.自分のレンジに強いレンジが残っているか
レンジ?は?という方は、以下の記事を見てみてください。
これは、ブラフするにあたって自分が相手よりも強いハンドを持っている可能性があるかを客観的に考える必要があります。
つまり、自分が今持っているハンドではなく、自分の今までのアクションから、相手よりも強い役を作ることが可能であるストーリーが構成できればブラフする価値があるということです。
2.相手が降りるプレイヤーであるか
上記は、論理的な思考力が試されます。しかし、こちらは心理的な要素や感覚が必要です。
相手がある程度強いハンドでも降りれるプレイヤーなら、ブラフを検討する価値はありますが、相手が自分の役にしか興味がなく、こちらのレンジを考えていない場合はブラフしても意味ありりません。
これは、日本のアミューズメントなど初心者と戦うときに気を付けなければいけないことで、相手がトップヒットもっていて、ストレートやフラッシュの可能性があるボードでブラフした場合、単純に相手はトップヒットだからコールされてしまうということです。
実際に例を用いて解説
ブラフしてもいいシチュエーション
BTN(相手):3BBオープンレイズ
SB(自分):QJ♦で12BBにリレイズ(3bet)
BTN(相手「平均的なプレイヤー」):コール
(ポット:25BB SB BTN共に残り88BB)
フロップ:A♡T♡9♦
SB(自分):CB 1/3pot
BTN(相手):コール
ターン:4♦
SB(自分):7/10pot(ダブルバレル)
BTN:コール
リバー:9♠
SB(自分):オールイン
BTN(相手):コールOrフォールド
私はこのようなシチュエーションのリバーのSB(自分)のオールインブラフは正当化されると考えております。
先ほどの条件に照らし合わせてみましょう。
1.自分のハンドが相手に確実に負けていると分かった時
→Qハイなのでほぼ負けているでしょう。
2.ブラフして相手が降りてくれそうな時
→SBの強いハンドを考えてみましょう。
強いハンドは、AA.KK.TT.AK.AQ.AT.A9s.99(一部)です。
結構ありますよね。
反対にBTNがオールインにコールできるハンドはなんでしょうか。
AQ.AJ.ATs.A9s.99(一部)です。かなり少ないと思います。
このため、BTNがターンまでコールしている、A8s以下、KJ.KT以下.フラッシュドローを降ろすことは可能かと思います。
反対にブラフに向いていないシチュエーションは以下の通りです。
BTN(相手):3BBオープン
SB(自分):AK♦で12BBにリレイズ(3bet)
BTN(相手「平均的なプレイヤー」):コール
(ポット:25BB SB BTN共に残り88BB)
フロップ:J♡6♦4♡
SB(自分):CB 1/3pot
BTN(相手):コール
ターン:4♦
SB(自分):7/10pot(ダブルバレル)
BTN:コール
リバー:3♠
SB(自分):チェック
BTN(相手):チェックOrベット
こちらも同様に条件と照らし合わせていきましょう。
1.自分のハンドが相手に確実に負けていると分かった時
→ほぼほぼ負けていそうですが、Aハイでも勝っているとこをはありそうですよね。
例えば相手が♡のフラッシュドローや、78などのガットショットなど。
2.ブラフして相手が降りてくれそうな時
→ SBの強いハンドを考えてみましょう。
強いハンドは、AA.KK.QQ.JJ.AJです。
少ないですね。
反対にBTNがリバーコールできるハンドはなんでしょうか。
AJ.KJ.QJ.TJ.J9s.J8s.99.88.66.44.33.57になります。
SBのレンジよりも多いのがわかると思います。
そのため、2つの条件を満たしていないため、ブラフにはあまり向いていないシチュエーションという整理ができます。
まとめ
ブラフはポーカーの醍醐味で一番、アドレナリンが出るアクションです。
ところが、ブラフは必ず成功するわけはありませんし、ブラフをすれば大きくチップを失う危険性もあります。
だから、ブラフは極力しないプレイヤーは多いのではないでしょうか。
たまにしたら、ブラフキャッチされる、、、、
そんなことを思う方も多いかもしれません。
しかし、どんなに上手なプレイヤーでもブラフは失敗しますし、ブラフをしないと相手から搾取され続けます。
そのため、私はポーカーを上達するには、ブラフは必要だと考えています。
ぜひ、ブラフすることも考えて今後プレーしていきましょう。
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